<アフガン>英軍の死者、184人に イラク戦争超える
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090711-00000081-mai-int
【ロンドン笠原敏彦】アフガニスタン南部ヘルマンド州でタリバン掃討作戦を展開する英軍の死者が10日、イラク戦争の
死者179人を超えて184人に達した。死傷者が目立って増え、英政府の支援体制に批判が強まる中、ブラウン首相は
「困難だが、アフガンへの関与は完遂しなければならない」と国民に理解を求めた。
英国防省は同日、兵士8人の死亡を発表。うち5人は同日朝、徒歩でパトロール中に爆弾攻撃に巻き込まれた。英兵士が
1度に5人死亡したのは、01年のアフガン侵攻後、最悪という。今月に入っての死者はすでに15人で、月間で過去最悪
だった06年9月の19人に迫っている。
英軍は米軍と歩調を合わせ、8月に予定されるアフガン大統領選に向けた治安確保のために900人増派し、約9000人
態勢で攻勢を強めている。これに対し、タリバン側も手製爆弾(IED=即席爆破装置)などで反撃を強め、犠牲者が
増えている模様だ。
ただ、アフガン情勢は英国の安全保障にも影響するため、現時点で軍撤退を求める声は少ない。野党やメディアの矛先は
「装甲車などの必要な装備を与えていない」「十分な兵力を派遣していない」など主に政府の支援体制に向けられている。
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